茶番
黒門亭の昼席、トリは金八と窓輝の茶番「山崎街道」だった。茶番は、金八さんの説明によれば、漫才の原形で、歌舞伎のパロディーとのこと。
三省堂「大辞林」では、以下のように解説されている。
(1)茶の接待をする人。
(2)〔江戸時代、芝居の楽屋で茶番の下回りなどが始めたからという〕手近な物などを用いて行う滑稽な寸劇や話芸。
(3)底の割れたばかばかしい行為や物事。茶番劇。「とんだ―だ」
(2)を見たわけだが、内容は(3)だった。もう少し真面目に芸の道に取り組んで欲しい。
しかし、今日は柳家さん光の「穴ぐら」といなせ家半七の「猫の茶碗」が収穫。半七さん、普段は温泉めぐりをやっており1000湯以上巡ったとのこと。妙に間(ま)の良い芸人だった。
http://www2.ttcn.ne.jp/~inahan7/main.htm
いよいよ来週は林家正蔵襲名直前のこぶ平が黒門亭に登場。
第九がいっぱい
菅尾さんから渋谷区のベートーヴェンの第9番交響曲「合唱」演奏会のお誘いがあった。彼女がヴァイオリンを弾くとの事。
http://page.freett.com/shibuya_orche/info/info.htm
年末の第九は、その昔、NHK交響楽団コンサートマスターの黒柳守綱さん(徹子さんの父上)たちが、年末の楽団員の餅代稼ぎに始めた日本だけの現象で、これが世界に広がっているらしい。
昨日は忘年会の帰りで行けなかったが、コンサート情報誌「ぶらあぼ」を見たら、第九演奏会の多さにビックリ。
http://www.mde.co.jp/
12月の関東地区だけで93回も演奏されている。これに渋谷区は入っておらず情報漏れを含めると、100回を超えそうだ。
いちばん多いのが19日の日曜日で12回。都響、東響、日本フィル、読売日響、横浜交響楽団(立派な名前だがアマテュア楽団)、東京労音、町田市、鎌倉市、所沢市、佐野市など、町おこしの演奏会が多い。
「ぶらあぼ」を数えて、28日4回、29日1回、30日0回と晦日になるほど少なくなり終わりカナと思ったら、大晦日に真打ちが控えていた。東京文化会館で15:30から岩城宏之+N響メンバーで、何とベートーヴェンの交響曲連続演奏会が開催される。もちろんトリは深夜の第九である。
【2004.12.25追記】
夕刊に「72歳9時間 振るマラソン」と題して、岩城さんが紹介されている。88年のロリン・マゼール以来とのこと。岩城さん25回も手術の経験があるようだ。