ウィルス 究極の寄生生命体

eijyo2005-04-03

 24を見ていたら、NHK教育TVの人間講座で「ウィルス 究極の寄生生命体」を録画していたことを思い出した。25分8回シリーズで東大医科学研究所の山内名誉教授が解説された。
 要約すると以下の通り。
・ウィルスは30億年前から存在する生命体。人類は20万年前から。
・動物と共存しており、野性動物のウィルスのほとんどは解明されていない。
 蝙蝠だけで5種類。その内3種類は人に感染する。人のウィルスは約300種類。
・細菌は自己増殖できるが、ウィルスは生物に寄生してしか存在できない。
 ウィルスは細菌の1/10〜1/100の大きさ。遺伝子は8〜300個。
・24時間で最大10万倍、人間の増殖力の数百万倍。感染により増殖。
・空気感染、飛沫感染(SARS)、濃密接触感染(HIV)
・ジェンナーの種痘、パスツール狂犬病ワクチンが貢献。
・1980年WHOが天然痘の撲滅を宣言。ウィルスを人類が克服したと思われたが・・・
・1980年代後半 サンフランシスコでHIV(エイズ)が流行。現在も世界で400万人が感染。
 感染症監視ネットワークが確立http://www.fas.org/promedしかし、薬に抵抗するHIVウィルスも出現。
・1997年ニューヨークで烏の大量死。西ナイル熱。蚊を媒介し人も感染。
・2003年2月香港でSARS発生。 8000名が感染し、774名が死亡。
 競争相手の研究者がインターネットで国際連携し数ヶ月で解明。エイズの解明には2年かかった。
・2003年韓国で鳥インフルエンザ
  
 Xファイルにもウィルスねたが沢山あるし、24や様々な映画で、FBI、CIAと並んで、CDC(米国疾病制圧予防センターhttp://www.cdc.gov/)が良く登場する。
 とても興味深い講座だった。この人間講座、気に入っていたのに3月で終了したようだ。
http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/
 これこそ、韓国ではないがVODで過去のライブラリーを見たくなる。それに、是非、新講座を再開して欲しい。