192ページで98,000円

eijyo2006-02-24

 昨日、デジキャスさん(http://www.digicas.com/)と打ち合わせ。数年前、BSデジタルデータ放送のBML(http://e-words.jp/w/BML.html)で開発を担当させていただいたことがある。
 イベント番組だったので、プログラムの利用方法が普段の仕事とは全く違い、担当者が驚いていた。通常、我々が開発するソフトウェアは客先に納品し、検収を完了した後、何年間も使用されるわけだが、その時の案件は、1回の放送、それもライブで流れて終わり。番組の中でちゃんと動けば良いだけのソフトウェアなので、保守や改良など一切なし。とてもスッキリ、サバサバした仕事だった。
  
 インプレスさんから、そのBMLのマニュアル「BMLコンテンツ開発ハンドブック」を出版したら、288ページで98,000円という高額にも関わらず、たくさん売れたとのこと。
http://internet.impress.co.jp/iil/bml/index.htm
 2匹目のドジョウで、「BMLコンテンツ開発ハンドブック ワンセグ放送編」が今月21日に発売された。更に薄くて192ページ!頁単価500円である。社内コピーが横行しそうだが、旬なテーマなので100冊出れば9,800,000円。しかも以下の通り直販なら、すべて出版社の売上である。
http://internet.impress.co.jp/iil/bml1seg/index.htm
 表紙デザインや頁レイアウトもないワープロ原稿を製本したような物なので、著者のデジキャスさんにも、結構な収入になると思う。添付のCDの価値は高いし、もっと高価な調査報告書はざらにある。情報の価値を問う企画である。
 これらを制作しているインターネット生活研究所(http://internet.impress.co.jp/iil/about.htm)、井芹さんらしいユニークな発想で、興味深い。
  
 先日のMyBooks.jp (http://d.hatena.ne.jp/eijyo/20060214)や今回の高額ドキュメントなど、最近、電子書籍ではなく紙の書籍のビジネスが気になっている。 やっぱり「紙」かな?